「日本で毎年花粉症になるんだけど、オーストラリアでも花粉症ってあるの?」と思っている方もいらっしゃるのではないでしょうか。
花粉症、あります。
というか、世界の中でも有数の花粉症発症者数の多い国です。
日本で花粉症ではなかったのに、オーストラリアで発症した人もいますし、逆に日本では花粉症に悩まされていたのに、オーストラリアではそうでもない人もいます。
私は日本では軽度の花粉症だったのですが、オーストラリアでは一時期、体調が悪すぎて日本に帰りたいくらい重度の花粉症に悩まされました。
対策を講じることでなんとか生活に支障をきたすレベルではなくなったので、その対策法をご紹介します。
オーストラリアの花粉症の特徴
花粉症の種類
オーストラリアでは、花粉症を「hay fever(ヘイフィーバー)」と呼びます。
オーストラリアで「pollen allergy」と言っている人は見ないです。
日本ではスギの花粉症の方が多いかと思いますが、オーストラリアはスギ花粉はないです。
地域によっても花粉の種類は異なりますが、オーストラリア政府が特に注意すべき花粉だと言っているのは以下の花粉です。
- 牧草
- カベイラクサ
- ブタクサ
- シラカバ
- オリーブ
- ヨーロッパナラ
- オーストラリアヒノキ
他にも様々な種類の植物の花粉が飛散しており、日本でも悩まされている方の多いイネ科の植物の花粉も飛散しています。
私は北海道出身なのでスギ花粉症はないのですが、シラカバとブタクサ・イネ科の花粉症なので、オーストラリアで飛散する花粉の種類がどんぴしゃだったようです…。
花粉症の時期
医薬品メーカー「ジョンソン&ジョンソン」の公式サイトによると、以下のように紹介されています。
- メルボルンは花粉の飛散時期が比較的短く、10月・11月がピークとなるが、飛散量は多い
- シドニー・アデレード・キャンベラは、春(9月~11月)は花粉の飛散量は少なめで、夏(12月~2月)になるにつれて多くなる
- ダーウィン・パースは、ほぼ1年中花粉が飛散しており、夏と晩秋(5月)から初冬(6月)にかけてがピークとなる
- 樹木の花粉については、オーストラリア全土で晩冬(8月)から春先(9月)にかけてがピークとなる
しかし、以下のようにも述べられています。
- 草の花粉は一年中ピーク
- 結局、花粉の飛散時期・量は天候に左右されるため、常に準備をしておくことが一番である
人によってアレルギー反応を起こす花粉の種類は異なるので、年中花粉症の症状が出るかもしれないということですね…。
そして、今年のアデレードについていえば、10月下旬から11月中旬までが一番花粉症の症状がひどく、現在12月中旬は軽度です。
上記で述べられている通り、天候によって花粉の飛散時期・量は異なるようなので、「花粉症かな?」と思ったらすぐに対策を取れるよう準備することが大切そうです。
花粉症の症状
- 鼻水・鼻づまり
- くしゃみ
- 目・鼻・のどのかゆみ
- 咳
- 頭痛
- だるさ
基本的な症状は、日本の花粉症と変わらないと思います。
ただ、日本の花粉症では鼻水・くしゃみに悩まされている人が多いですが、オーストラリアの花粉症は加えて咳に悩まされている人も多いです。
私も最初は「鼻水が出て、のどがかゆいな」程度だったのですが、1週間ほど経つと咳がとまらなくなり、酸欠で全身がだるくなったり、夜も咳が止まらずゆっくり寝られなかったりして、「なんだこの国…日本に戻りたい…」と本気で思うほどひどい症状になりました。
Twitterでも「花粉症がひどすぎて、予定をキャンセルした」という人を見かけるくらい、人によっては深刻な症状が出ます。
オーストラリアでの花粉症対策
市販薬を服用する
ドラッグストアやスーパーにいくつかのメーカーの商品が売られています。
私が飲んでいるのは、ネットでも「効く!」との声が多く、実際周りのオージーも飲んでいる「Telfast」です。
fexofenadineというアレルギー症状を緩和する有効成分が入っており、含有量60mg・120mg・180mgの3種類があります。
花粉症の薬を日本でも飲んだことがなかったので、まずは120mgを飲んでみたのですが、全く効果を感じられず、鼻とのどの症状はひどくなるばかりでした。
そこで180mgを飲んでみたところ、完全に症状がよくなったわけではありませんが、咳の回数はだいぶ減り、体のだるさも少しは緩和され、なんとか日常生活に支障をきたすレベルからは脱すことができました。
個人差はあると思いますが、私の場合は薬を飲んだ副作用も感じられず、眠気や胃の不調などはありませんでした。
点鼻薬を使用する
こちらもドラッグストアやスーパーにいくつかのメーカーの商品が売られています。
ネットで「効く」という記事を読んだ「NASONEX」という点鼻薬を購入しました。
鼻の症状がひどいときに使用してみましたが、特段症状の改善は感じませんでした。
また、約14回分で15ドル(約1400円/2022年12月16日のレート換算)と安くはないので、使用をやめてしまいました。
ただ、商品のレビューを見るとかなり高評価なので、単に私に合わなかったというだけで、試してみる価値ありだと思います!
マスクをつける
日本では大定番の花粉対策ですね。
しかし、オーストラリアは元々マスクをつける慣習がなく、「重病者がつけるもの」として、安易につけると変な目で見られることもあったそうです。
コロナ前、オーストラリアに住んでいた知人が、森林火災による大気汚染への対策でマスクをつけていたところ、不審な目で見られたので、泣く泣く外したそうです。
ただ、コロナ禍を経て、現在ではオーストラリアでもコロナ対策の一環でマスクをしている人が普通におり、変な目で見る人はいません。
そんな今だからこそ、花粉症対策でマスクを堂々とつけられます!
なお、マスクは一部のお店でしか取り扱いがなく、50枚で16ドル(約1500円)と日本よりかなり高いので、日本からマスクを持ってくることをおすすめします。
まとめ
オーストラリアの花粉症について、いかがでしたでしょうか。
少しでも「この症状は花粉症かな?」と感じたら、私のようにひどくなる前に、対策を講じて症状を抑えることをおすすめします!
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